ニキビ治療の現状
2020年11月10日
朝夕の冷え込みが強くなってきましたね。先日にきび治療薬の発売5周年記念講演会がウェブで行われました。ニキビは毛包部の慢性的な疾患で、始まりは毛穴のつまりなので、そこに反応してくれる薬がにきびの治療としては非常に大切です。現在保険診療で処方できる毛穴のつまりを取ってくれる治療薬は4種類あります。これらをどううまく使って症状を改善させていくかが治療のポイントです。問題は、薬で乾燥やかぶれを起こすことがあるため、どのように使い継続していくかが重要です。1年間、アダパレンという成分の薬を毎月1本使い続けてもらった患者さんがいたのですが、その方の顔は最後には本当にスベスベとなっていました。肌質の改善を実感させてくれた非常に貴重な患者さんでした。物事には勢いで決まることもありますが、日々の努力の継続が成功への近道と感じる今日この頃です。