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ジベルばら色粃糠疹

急に寒くなってきました。今年は夏が長く、気持ちの良い秋がすぐに過ぎ去ってしまいました。温度差が激しいと、自律神経に影響して頭痛や体調不良などに繋がりやすくなります。美味しいものを食べ、体を動かして、お風呂で温めてゆっくり休むように心がけましょう。

なぜか季節の変わり目になると時々来られるのがジベルばら色粃糠疹の患者さんです。比較的若い方が多く、急に痒みを伴う皮疹が体に出てきたと言って受診されます。皮疹の特徴は、背骨を中心に少し外側に垂れるように皮疹が広がります。クリスマスツリー様の皮疹と教科書には書いてあります。一つ一つの皮疹は赤い斑点で、中央が少しカサついているのが特徴です。原因はよくわかっていませんが、季節の変わり目に出る人が多く、何らかのウイルス感染に伴う一種の免疫反応として皮疹や痒みが出るのではないかと言われています。特効薬はないですが、ステロイドを塗ったり、かゆみ止めの抗ヒスタミン薬を飲んだりして治療をします。治りにくい場合は、全身に紫外線を当てる光線療法をすると痒みや皮疹が早くおさまります。ジベルばら色粃糠疹は治りが悪くても、1,2ヶ月くらいで自然に治ると言われています。1年以上皮疹が続く場合は、乾癬など別の病気の可能性もあり、早めに皮膚科を受診されることをおすすめします。