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ブログ

外用混合薬について

2020年01月07日

12月中に更新しようと思っていたら、師走はあわただしく過ぎてしまい、2020年を迎えてしまいました。改めまして、今年もよろしくお願いいたします。

今回は、この時期よく処方する保湿とステロイドの混合薬について説明します。アトピー性皮膚炎や皮脂欠乏性湿疹の方は、この時期乾燥から痒みを敏感に感じやすくなり掻きだしてしまうため、保湿剤を全体に使って、痒みの強い部分には炎症を抑えるためにステロイドを塗ることが重要です。しかし痒みがひどく範囲が広いと、広い範囲に保湿剤とステロイドの2種類を塗らないといけなくなり、時間も手間も2倍となります。その結果、外用は保湿だけしていて悪化してしまうケースが結構多いように感じます。そうならないために、保湿剤とステロイドを混合して処方することがあります。その時私たちが気を付けているのは、混ぜてはいけない組み合わせがあることです。薬というのは、製薬会社がチューブや容器に入れて商品として製造しますが、長期保存という観点からはそのままが一番安定しています。さらに酸性アルカリ性の性質も個々で違うため、せっかく混ぜたのに混ぜたせいで効果が減弱してしまうこともあります。さらに、逆のケースとして効果が強くなることもあるため、症状に合わせて薬を塗ることが大切となります。自分の使っている薬が大丈夫なのか、塗っていても治りが悪い場合はもう一度塗っている薬を考える必要があります。何か心配だったり、わからないことがあればお答えしますので、一度お越しください。

 

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