水虫のこと
2019年07月20日
今年の梅雨は昨年とだいぶ違いますね。当院も開業1周年となりました。あっという間の1年でしたが、少しずつ地域に認知されてきていることを感じながら、毎日の診療に励んでいます。昨年の7月は雨が少なく、天気も晴ればかりでいつの間にか梅雨明け、とても暑い夏でした。今年は太陽がでず記録的な日照不足とのこと。こんな年もありますね。ピーカンの夏が来るのを待ちましょう(^^)
夏に多くなる皮膚疾患のうち、今回は水虫(足白癬)についてです。水虫は日本人の5人に1人、さらに爪にまでうつっている人は10人に1人と言われています。そのくらいありふれている病気です。診察をしていて特に感じるのが、水虫にはかゆみがつきものだと思っている人が多いことです。何故だろうかと考えてみましたが、推測としてはテレビのCMが原因のような気がします。CMで水虫の薬を塗る時に足の痒みを強調しているイメージが強いのではないでしょうか?実際は痒みのない水虫の方がはるかに多いです。そこが気付きにくい原因となり、知らないうちに家族内でうつしてしまうことになるのでしょう。水虫と似ていて、汗の影響で皮が剥けたり、痒みが出る湿疹もあり、自分で市販薬を塗っても良くならず皮膚科を受診するということはよくあります。大切なのは最初の診断です。水虫は治らないと思っている人がいますが、治療を間違えなければ必ず治ります。悩んでいたり怪しいと思ったら、まずは皮膚科の受診をお願いします。