TOPページに
もどる

ブログ

いぼ地蔵

2018年11月27日

今日はイボについて。この写真は世田谷区の弦巻にあるイボ地蔵尊の説明です。全国色々なところにイボ地蔵はありますが、すぐ近くにもあったので行ってみました。通っていただいているいぼの患者さんが早く治るようにとお賽銭をしてきました。

イボというと、尋常性疣贅というウイルス性のいぼが最も多いです。なかなか治らずに1年以上液体窒素の治療を受けている患者さんも時々散見されます。ここで、原因となるイボウイルス(パピローマウイルス)について簡単に説明しますと、どこにでもいるウイルスです。遺伝子では180種類以上が発見されており、通常の尋常性疣贅は2,27,57型、扁平疣贅は3,10型など、タイプにより見た目も少し変わってきます。子宮がんなどに関連するものは粘膜型と言って別のタイプになりますので、イボとは関係はありません。イボの治療は保険適応から言うと、液体窒素による冷凍療法と、サリチル酸(スピール膏)による外用治療、ヨクイニン(ハトムギエキス)による内服治療しかありません。はっきり言ってこれだけでは全てのイボは治しきれません。イボ地蔵に頼るのは最後ですが、治りにくくなっているものには治療方法を変えることで、効果が上がることがあります。以前病院に勤めている時に、とにかくひどいイボの患者さんを多数見てきたことから、教科書や論文などで書かれている治療の全てとまではいきませんが、色々な治療を経験してきました。当院では他にモノクロロ酢酸、フェノール外用、イボ剥ぎ法、SADBEによる免疫療法などが対応可能です。イボのタイプによって効果の出やすい治療は変わります。なかなか治らないイボでお困りの方は一度御相談ください。

 

このページの上へ