師走
2021年12月15日
今年も12月となってしまいました。すでに半分が過ぎようとしていますので、このままあっという間に2021年が終わってしまうのでしょう。今年はコロナで始まり、後半になってようやく感染者数は落ち着いてきましたね。このまま少し治まった状態で終われればよいですね。今話題の中心となっているオミクロン株が普通の風邪となることを祈っています。繰り返しですが、油断せずにこのまま感染対策の継続が重要です。ワクチンの3回目もできるだけ接種することが望ましいでしょう。実際にコロナ感染による皮膚症状や、ワクチンによる副反応など皮膚科にも関連が多々ありました。現在もそれらの症状に悩んでいる患者さんが多数おり、最善の治療ができるように日々探求です。
皮膚科の領域では、今年はアトピー性皮膚炎の治療が飛躍的に進んだように思います。注射や内服薬、外用薬等が次々と出てきて、患者さんにとっては非常に有益だったと思います。注射や内服薬は非常に高価な薬で、もちろんすべての人が使うべきものではありません。そこで重要となるのは、外用治療をどのように行うのか。常に難しい状況になったときは、基本に帰ることが重要だと思っています。必要な量の薬を必要なだけ塗れば、しっかりと効果が出ます。塗っても良くならない時は、何かが間違っていると考えて、再度塗り方の指導をしたり、塗れない理由が無いかその都度確認していきます。アトピー性皮膚炎や乾癬などの慢性疾患においては、外用治療は特に重要となります。生活の指導も含めて、患者さんに寄り添い、治療の手助けができればよいと思っています。
来年は、もっと平和な1年が過ごせることを願っています。