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帯状疱疹ワクチン

2021年04月20日

最近、高齢の方で帯状疱疹にかかり、その後の神経痛症状で苦労している方が何人か続いて来られています。帯状疱疹は、みずぼうそうのウイルスが体内の神経に残り、免疫が落ちたときに、どこかの神経で再活性化を起こしたときになる病気です。最初痛みからはじまり、その後痛みの部分に発疹が出ることが特徴です。治療薬は抗ウイルス薬をいかに早く始めるかが重要となります。しかし、治療をしても、高齢者は3割くらいの確立で神経痛症状が3か月から半年くらい残ると言われています。程度の差はありますが、強く残ると日常生活に非常に差し障ります。そのため、帯状疱疹にならないためのワクチン接種が予防医療としてあります。このワクチンも2種類あり、それぞれの特徴を説明します。

①生ワクチン: 以前からあったもので、1回だけ皮下注射をします。生ワクチンなので、免疫が低下している人には使えません。予防効果は50-60%で持続期間は5年くらいです。値段は8000円です。②不活化ワクチン: 新たにできたワクチンで、2回筋注をします(2か月後に2回目接種)。免疫が低下していても使用でき、90%の予防効果で9年以上効果が持続するため、アメリカでは生ワクチンよりも推奨されています。値段は1回が22000円で高価となります。

ワクチンは発症予防、重症化抑制の目的で行うため、効果の高いものの方がやはり推奨となりますが、保険が効かず、値段が高いのは難しいところです。

当院でも取り扱いをしております。完全予約制となりますので、気になるの方は一度ご相談ください。

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