TOPページに
もどる

ブログ

ニキビの薬(アゼライン酸)について

2021年04月13日

4月に入って、学校も新学期が始まり人の出入りも激しい時期となりました。昨年の4月は、緊急事態宣言がされて人の動きは急激に止まり、クリニックも時短営業など模索をしていたことを思い出します。コロナウイルスの猛威は続いていますが、分かってきたことも多く、有効な対策もとられています。後は治療薬が確立してワクチンが行き渡れば感染は終息するのでしょう。しかしそのためにはもう少し時間がかかるのかなと思います。

今回は、ニキビに使う薬剤でアゼライン酸について説明します。マスクの影響を受けて、口の周りにニキビができる人が多くいます。通常、保健診療で使う薬剤は、ニキビ菌の化膿を抑えるための抗菌薬と、毛穴のつまりを取り除く過酸化ベンゾイルやアダパレンという薬です。毛穴のつまりを取り除くということは、皮膚の表面をすこし削り取る(ピーリングする)ということであり、どうしても乾燥したり、肌が弱いとヒリヒリとした刺激を感じてしまいます。時々、かぶれを起こすこともあり、塗り方の指導を丁寧に行って治療は長期間続けていきます。しかし、どうしても薬の刺激がつよくて続けられない場合があり、その時に使うのがアゼライン酸という薬です。薬なのですが、なぜかクリニック専売の保湿クリームとなっています。保険で出せないため、1980円と少し値段は高いですが、刺激も少なく、妊娠や授乳中でも安心して使える良い製品です。しかも美白効果もあるため、ニキビ痕で色素沈着を起こしているところにも有効です。いままで皮膚科でにきびの薬をもらっても痒くなったり刺激でカサカサになって使えなかった経験がある方にお勧めです。一度ご相談ください。

このページの上へ