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秋に多い皮膚疾患

2020年11月16日

ついにコロナウイルスも第3波がきていますね。世田谷区は相変わらず多くの患者さんが報告されていますが、驚きもなく冷静に受け止めて、今まで通りの予防対策を続け、一人一人が感染しないように注意をしていくだけです。

朝夕の気温も下がり、冬の上着をだしてインフルエンザの予防注射もすませました。冬支度を整えるこの時期、皮膚科の病気でなぜかこの時期に増えるものを説明します。まず、一番多いのは乾燥に伴う皮脂欠乏性湿疹です。急に気温が下がり、空気が乾燥しだすと膝から下のすねの部分が乾燥して痒みを感じつい掻いてしまいます。しっかり保湿をして予防しておくとひどくはなりませんが、入浴後に放置しているとかさかさボロボロでひび割れのようになってしまうこともあります。痒みが出ると保湿だけでは治まりません。その時は保湿剤とステロイドを併用する必要があります。そうならないように、みなさんしっかりと予防していきましょう。

そして、最近若い患者さんで何人か来られたのがジベルバラ色粃糖疹です。これは、原因もよくわからないうちに痒みを伴う赤い皮疹が体を中心に出現し、徐々に広がってくるものです。痒みも強くなり、皮疹が広がるとびっくりしてしまいます。何かのウイルス感染が関連している可能性は言われていますが、まだよくはわかっていません。ステロイドを塗っても治まりにくい場合は、紫外線治療を併用すると改善することが多いです。よくわからない皮疹が出て来たら、早めにご相談ください。

今年の夏は暑い日が続いたので、その時に増えたダニの死骸がカーペットや布団などに溜まっていると、急に鼻炎などの症状がでたり、ひどいと体の痒みまで出すことがあります。蕁麻疹になるケースもあり、その場合はかゆみ止め(抗アレルギー剤)の内服を開始するとよいです。

夏に比べると秋に悪化する皮膚疾患は少ないですが、予防できるものは対処しておくと楽ですね。紫外線も弱くなってきて、シミの治療をするのにも良い時期となっています。一概にシミと言ってもいろんな種類があります。肝斑であれば内服と外用治療がメインとなりますし、紫外線によるシミであれば機械を使った治療なども適応となります。両方が混在しているケースも多く、気になる症状があれば、お早めにご相談ください。

 

 

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