TOPページに
もどる

ブログ

紫外線とビタミンC

2020年05月20日

今回は紫外線とビタミンCの話です。紫外線は1年中降り注いでいますが、4月から特に増え始めます。肌にダメージを与える主な紫外線はUVAとUVBの2種類があり、それぞれシミやしわ、たるみの原因となってしまいます。たくさん浴びると皮膚癌も増えるため十分な注意が必要となります。この写真は、有名な学術雑誌に2012年に発表されたものです。69歳のトラック運転手が25年間、トラックの左側(運転席)の窓から差し込む紫外線を浴び続けた結果、顔の左側の老化が進んだものです。紫外線による影響を非常に特徴的に表しています。こうならないためにも、しっかりとした紫外線対策をとる必要があります。具体的には、日焼け止めの外用や日傘、帽子などです。さらに栄養素としては、①活性酸素から守るためのベータカロチンやリコピンなどの抗酸化物質、②メラニンの生成を抑制したり、コラーゲンの合成にかかわるビタミンC、③皮膚のバリアを維持するαーリノレン酸などが必要となります。この中で特にビタミンCは欠かせません。ほとんどの動物は体内でビタミンCを合成できますが、ヒトやモルモットなど一部の動物は体内では合成できません。そのため、ビタミンCは外から摂取しないといけません。食事だけでなく、サプリや点滴、イオン導入などでうまくビタミンCをとって予防をすることは皮膚老化を防ぐためには非常に大切です。

コロナ対策でマスク着用がほぼ義務化されている状況ですが、マスクをしていても日焼けはします。そうならないためにも、しっかりと日焼け止めを使用するようにしましょう。

このページの上へ