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ブログ

スキンケアについて

2019年12月02日

寒くなりましたね。雨も降ると尚更冷たく感じます。しかし、長期予報では今年は暖冬とのこと。雪が少ないのは助かりますが、昨今の異常気象が気になります。大学生の頃、大雪が降った次の日の朝にブーツを履いて雪に埋もれた兼六園を観に行ったことを思い出します。雪つりに積もった雪を見ると、何とも言えず風情を感じました。日本の四季が温暖化の影響で変わってきていることをつくづく感じます。

今回は、冬の乾燥が目立つこの時期に、改めてスキンケアについてです。先日学会でもレーザー治療後のスキンケアについての講演がありました。通常皮膚科でスキンケアというと、保湿が重要となります。冬の乾燥に伴い、保湿薬を1日2回外用すると乾燥を防ぎ、痒みを予防することが可能となりますが、それとは別に、美容的な意味でのスキンケアを説明します。具体的にはメイク落とし、洗顔、化粧水などの基礎化粧、紫外線防止剤の使用となります。シミを気にされる方は多いのですが、その原因や悪化因子がメイク落としの方法にあることを知る人は少ないかもしれません。特に、摩擦の刺激は色素沈着の原因となります。Amazonでメイク落としと入力すると、シート、オイル、ジェルの順番で出てきます。これは、メイク落としにシートタイプを求めている人が多いことを意味しています。おそらく、手軽にメイクを落とせるシートタイプが求められているのでしょう。もちろん化粧品メーカーも消費者のニーズに合わせた商品を開発し販売しているのですが、使い方を間違えてメイクを落とそうと強く擦りすぎると自分でシミを悪化させる悪循環となってしまいます。さらに、クリームなどのクレンジングを使っていてもティッシュでふき取るティッシュオフをすると、摩擦で色素沈着、毛細血管拡張、乾燥が起こります。洗顔では、スクラブ洗顔は同様に摩擦となります。摩擦は非常に注意しないといけません。それと、シミだけでなく皮膚老化の重要な原因に紫外線があります。紫外線の影響を防ぐには一番効果的なのは日焼け止めを塗ることです。以前と違って最近は男性でも日焼け止めを塗る人は非常に増えたと思いますが、塗り方が問題です。まず塗る量が足りていない可能性があること。顔全体ならクリームタイプでパール1粒分が適量と言われています。白くなるのが嫌であまり塗らないのであれば白くなりにくい製品を勧めます。さらに塗り方も注意が必要で、塗り残しがあったり、薄くのばしすぎていたり、塗り方で擦っていたり、などです。最後に効果の持続時間です。一般的には製品によって持続時間は違いますが、各メーカーのHPを見ると、効果を持続するためには2,3時間ごとに塗りなおしてくださいと書いてあります。このように、正しいスキンケアの実践がきれいな肌を保つうえで非常に重要となります。当院では高機能化粧品も取り扱っており、ご希望の方にはサンプルをお渡ししています。ご興味のある方はお気軽にお申し出ください。

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