虫よけ
2019年06月04日
クリニック周囲の小学校も運動会が終わり、子供たちも一段落でしょうか?去年同様、今年も夏は暑そうですね。すでに最近の暑さで虫刺されの患者さんが増えてきています。更にそこから掻きすぎてとびひになっている人がこの1週間は多く、そうならないためには虫刺されの炎症をひどくしないことが大切ですが、刺されないために虫よけを使うことも重要です。大きく分けて成分的には3種類があります。1つは天然由来成分(レモンやユーカリオイルなど)です。比較的だれにでも使えるのですが、効果もあまり高くありません。公園や草むら、自然の多い所に行く場合は効果の高いものがお勧めです。1つはイカリジンです。肌への刺激が少なく、年齢に関係なく使えるため、赤ちゃんでも使用が可能です。2015年から日本でも使えるようになった成分です。蚊、ブユ、アブ、マダニに効果が認められています。もう1つが、ディートという成分です。従来の虫よけ成分で、蚊、ブユ、ノミ、イエダニ(商品によってはアブやマダニ、ナンキンムシなど)に効きます。2つとも濃度の濃いものと薄いものがあります。濃度の濃さは強さを示しているのではなく、作用時間の長さに影響します。濃度の濃いものの方が長く効きます。しかし、ディートは刺激が出ることがあり、6か月未満の赤ちゃんには使用せず、さらに年齢に応じて回数制限があります。せっかくの虫よけを使って虫刺されは防げても、かぶれてはどうしようもありません。年齢や使用状況に併せて使い分けることがいいですね!