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アトピー性皮膚炎と脱毛

秋の天気は気持ちが良いですね。秋はおいしい食べ物や果物が多く、先日小布施まで足を延ばし大きな栗を買ってきました。栗ご飯を作ってもらい、味覚の秋を満喫させてもらいました(^^♪

それとは別に、朝メールをチェックしていると、気になる医療ニュースを見つけたので報告します。今年の4月に発売された難治性のアトピー性皮膚炎に適応のあるデュピクセントという注射薬ですが、これは本来ステロイドなどの既存治療に抵抗性の難治性アトピー性皮膚炎の患者さんが適応となる注射薬なのですが、今回お話するのは、アトピー性皮膚炎に対してではなく、難治性の全頭型円形脱毛症を合併しているアトピー性皮膚炎の患者さんに使ったところ髪の毛が生えてきて、やめるとまた抜け出したという内容の報告です。今までにどんな治療をしても反応しなかった脱毛にこの薬が効いたというような内容でした。確かにアトピー性皮膚炎があると、円形脱毛症を繰り返す方が時々います。原因も分からず、治療にも反応しない場合は精神的にもストレスの大きな病気なので、このような報告から新たな治療薬としてつながればいいですね。ちなみに、皮膚科学会ガイドラインで子供の円形脱毛症に勧められているのはSADBEによる免疫治療です。すぐには反応しなくても、徐々に濃度を上げたり治療を続けるうちに反応してくる症例を私自身も経験しています。お困りの方はご相談ください。