皮膚癌
2021年06月25日
関東も梅雨入りし、先日も自転車で出かけたら、突然の雨に襲われてびしょびしょに濡れてしまいました。日本の四季は趣があって、黄昏るものですね。そんな日には、ゆっくりと読書でもして時間が過ぎるのを楽しみたいです。
最近、いわゆる皮膚癌の患者さんが続きました。一人は基底細胞癌で、一人は菌状息肉症です。基底細胞癌は、高齢者の顔に多い皮膚癌です。そのまま気づかずに放置すると局所に浸潤していって、骨にまで広がることがあるため、早くに気付いて手術をしてしまえば完治できます。一見ほくろのようなものなので、気になるものがあれば診察してもらうことが大切です。菌状息肉症は、長い期間を経て徐々に皮疹が広がり、末期には表面に腫瘤ができてくるような皮膚癌です。最初は斑点のような皮疹が体に出てきて、薬を塗っても変わらないことが多く、徐々に広がっていきます。例外はありますが、これも早くに診断して病状が悪化しないように治療をしていけば予後は悪くありません。そのためには、怪しい皮疹が出たら皮膚生検をして病理診断をつけることが非常に重要となります。皮膚は、自分でわかる唯一の臓器です。気になるものがあれば、すぐにご相談ください。