TOPページに
もどる

ブログ

乾癬 頭への外用薬

2018年10月11日

今回は乾癬シリーズです。

乾癬の皮疹で治りにくい場所がいくつかあります。肘や膝・膝下などの擦れやすい部分や爪、臀部、頭部などです。その中で今回は頭部への塗り薬について書きます。

頭部に乾癬の皮疹がでると、フケのような角質が固まり、洗髪時にこすり取ろうとすると余計ひどくなるという特徴があります。薬を塗ろうとしても髪の毛が邪魔して塗りにくいというのも治りにくい原因となります。しかし、ここ数年の間に頭部の皮疹に特化した塗り薬が出ています。一つはシャンプータイプの薬です。1日1回洗髪前に頭皮に擦り込み、15分後にお湯で泡立てながら洗い流すというものです。もう一つは、活性型ビタミンD3とステロイドの合剤によるゲルタイプの外用薬です。べたつきは少なく、効果は高く、1日1回塗るだけの薬です。ともに1日1回で効果が出るのは患者さんにとっても負担が少なく、優れた薬ですね。乾癬は体調や生活環境も影響する慢性疾患です。塗り薬でうまく治まらない時は他の治療を合わせたり変更をしますので、一度受診してください。

 

このページの上へ