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新たなアトピー性皮膚炎の治療薬 追記

2022年08月03日

今年の夏は暑いです。昼間の仕事中はほとんど外に出ないのですが、帰る時でさえまだ熱気が漂っています。当然この暑さなので汗を大量にかいてアトピーの方達は痒みが悪化していることが多いです。以前説明したJAK阻害薬も現在重症アトピーに3種類使えるようになりました。さらに抗体製剤(注射薬)として新たに1種類が増えて、益々治療選択枝が増えました。新たな抗体製剤はIL31という痒みに非常に関連したサイトカインの受容体をブロックする薬です。4週間に1回使用するものとなります。特に痒みを強く抑えてくれるようです。 

色々な薬ができて、今まで治療に困っていた患者さんには非常に朗報となりますが、内服薬も注射薬もそうですが、基本となる外用治療を併用することが前提となります。どうしても塗り薬の治療は面倒で継続が難しくなるのですが、そこが基本としてあって初めて新しい治療の有効性が確認できます。現在では塗り薬も保湿剤もたくさんの種類があります。べたつきを嫌がる方にはローションやフォーム(泡状)の保湿剤もあります。選択枝が増えた分、オーダーメイドの治療がますます進んでいきます。今までの治療で良くならず困っている方や、今までの治療に疲れて治療がストップしてしまっている方、どうぞ心配せずにご相談にお越しください。

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