TOPページに
もどる

ブログ

乾癬

2018年09月09日

まだまだ暑い日が続きますね。私は汗っかきなので、クリニックに来る度に汗びっしょりになってしまいます(;^_^A

さて、今回からいくつかのテーマに沿ってブログをつづっていきたいと思います。

私が臨床医として力を入れてきた病気の一つである乾癬に関してお話します。最初は、私と乾癬との出会いについてです。

私が医者1年目で病棟担当となり、指導医のもとで研修をしている時に、体全体が真っ赤になって痒がっている乾癬性紅皮症の患者さんがおられました。毎日その人の体を拭いてステロイドを塗っていたのですが、非常に難治で入退院を繰り返していたのを覚えています。この方は肝硬変があり、肝機能が悪かったため内服薬の治療もできずに、少し皮膚が良くなったら紫外線治療を合わせたりしていたのですが、とにかく痒がるため擦ってしまい治療が難しいという印象でした。それで、乾癬という病気は非常に治療が大変で患者さんも大変な苦労をする病気だと感じました。その後、富山県立中央病院や黒部市民病院で当時の部長に指導を受け、大学に戻ってからは乾癬外来の担当となり、高濃度ビタミンD3外用薬の治験にかかわったり、新しい紫外線治療の機械(ナローバンド-UVB)で治療を進めていくと徐々に患者さんの状態に合わせて治療の選択が分かるようになってきました。今では紫外線治療も局所に当てる効果の高いものや、生物学的製剤と言われる注射の治療薬、内服薬も新しいものがでてきて、益々治療の選択肢が増えてきています。乾癬は治りにくい病気ですが、いろいろと問診で聞かせてもらいながら、その患者さんに合った一番良い治療を提案させてもらいます。もちろん話だけ聞かせてもらうことも可能です。お困りの方は、どうぞお気軽にご相談にお越しください。

このページの上へ