電話をかける オンライン予約
皮膚科 皮膚科
03-3428-4112 インターネット受付 問診票はこちら

-皮膚科-

主な皮膚科疾患

場所や刺された跡をみると、何に刺されたのかが分かることがあります。行った場所や刺された時間、季節、かゆみや痛み等から原因の虫を推察します。治療はステロイド外用薬による治療が中心ですが、時々細菌感染を起こすことがあり、その場合は抗生剤治療を併せます。

アトピーは遺伝的な部分、乾燥肌、そこに何かの刺激が加わることにより皮膚炎反応が出現し、出たり引いたりを繰り返します。基本的には、痒い部分の炎症は塗り薬をしっかり塗れば一時的には必ず治ります。それを繰り返すのがアトピーの特徴であり、色々な原因が考えられます。ひとつは、完全に皮膚の炎症がおさまっていないことがあります。他にも塗り薬があっていなかったり、塗り方が良くなかったり、日常生活で刺激が加わったりと様々です。例え完全に炎症が治まっていても、皮膚のバリアが弱く敏感肌のために再発してしまうことも多々あります。よって、アトピーの治療で大切なことは、まず炎症を完全に抑えること、次に炎症が繰り返さないようにしっかり予防を続けていくこととなります。生活や環境は人それぞれです。その人にとっての悪くなる原因が何なのかを一緒に考えながら治療をしていけば、必ず良くなります。さらに、外用治療に併せて紫外線治療を併用することもあります。最近では、生物学的製剤の注射薬や免疫抑制剤内服薬など全身療法で効果の高い治療が増えています。

蕁麻疹は、皮膚に痒みの原因となるヒスタミンなどの物質が出てきてミミズバレの症状とかゆみを伴うのが典型的な特徴です。原因は食べ物などのアレルギーのこともありますが、これは非常に少なく、70%以上が疲れや寝不足などの体の抵抗力が落ちた時に出ると言われています。出たり引いたりを繰り返しやすく、早めにしっかりと治療をしたほうが、結果的に早く治まります。1か月以上経つものは慢性蕁麻疹と言って治療が数年に及ぶこともあります。治療は抗アレルギー薬の内服が中心となり、症状に合わせて薬の増量、追加をします。たくさんの種類の薬が有りますが、人によって薬の効果には差があります。自分に合った治療を続けてできるだけ早くに治しましょう。

ニキビは毛包や脂腺に起こる慢性炎症で、毛穴のつまりが病気の始まりです。ニキビが多発したり跡が残ると想像以上に精神的ストレスを感じる病気です。思春期にホルモンの影響で皮脂の分泌過剰が原因となり毛穴が詰まる場合と、大人になって皮膚の乾燥、生活リズム、ストレスなどで毛穴が詰まり炎症を繰り返す大人のニキビがあります。治療は毛穴の詰まりをとる、皮脂の分泌を抑える、炎症を抑えるということが必要になります。以前に比べて毛穴の詰まりを取る治療の選択肢が非常に増えています。ピーリング(自費診療)をして毛穴を開通させることや、外用薬でピーリング効果のある薬が現在4種類発売されています。ピーリング自体が皮膚を薬剤ではがし刺激を伴うので、肌の弱い方は特に最初から大量に薬を塗り広げてしまうと、乾燥やひりつきなどの刺激症状が強く出ることがあります。正しい使い方で続けるとニキビだけでなくニキビ跡も徐々に目立たなくなります。大体治療効果は2,3か月で実感でき、1年続けることで肌質も非常に改善するといわれています。その人の肌に合った外用薬や治療を提案します。ニキビ治療は市販薬ではなく、病院でしっかり治療しましょう。

水虫はカビ菌が皮膚で繁殖したものです。皮膚の角層、爪、毛などに寄生して発症します。カビ菌は高い温度と湿気が大好きなので、冬よりも夏にひどくなることが多いです。通常足の指の間に出ることが多いですが、爪やかかと、体にも症状が出ることがあります。診断は、症状のある部分の皮膚を一部採って顕微鏡で調べ、菌がいれば確定となります。水虫を疑って市販の薬を塗ってしまうと、表面の菌は死んでしまうので検査をしても分からなくなることがあります。最初はできるだけ病院で調べて確実に診断をすることが重要です。治療は塗り薬が中心となります。しっかり治すためには、良くなったとしてもすぐに塗るのをやめず、見た目が良くなっても、その後1,2か月は塗り続けることが完治させるコツです。家族内で感染することが一番多いといわれていて、家族にも水虫の人がいれば、一緒に治療しないと、自分だけ治ってもまた繰り返すことになります。正しい診断をつけ、治るまでしっかり治療をしましょう。

子どもの頃、水痘(水ぼうそう)にかかると、ウイルスに対する抗体ができてウイルスをやっつけてくれます。戦いに負けたウイルスは脳神経や背骨の近くにある神経節に隠れて残ります。その後抗体がパトロールをしてウイルスが暴れることを防いでくれますが、疲れや過労、ストレス、老化など抵抗力が落ちた時に、隠れていたウイルスがその神経の支配する片側の範囲で増えて暴れ始め神経から皮膚までを攻撃する病気が帯状疱疹です。通常は体の片側半分(全身どこでも)にピリピリチクチク、場合によってはズキズキとした痛みが出現し、同部に皮疹を生じます。治療は抗ウイルス薬の内服治療が中心となりますが、痛みには鎮痛薬を併用します。後遺症として神経痛や神経障害が残ることがあり、できるだけ早めの治療が必要となります。 また、帯状疱疹の予防のために、50歳をすぎたらワクチン接種が推奨されています。

乾癬は、皮膚の角質(あか)が異常にたくさん作られてカサカサとした赤い皮疹ができる病気です。顔や頭、爪など人に見られる部分にも出現するため、非常に患者さんへのストレスが大きくなります。リウマチのように関節の痛みや変形を起こすこともあり、その場合は治療にも難渋します。重症の患者さんには注射薬が非常に有効ですが、外用薬、内服薬、紫外線治療も有効な手段となります。大学病院勤務時より常に乾癬の治療に関わってきた経験から、その人にあった治療を行いながら、如何にうまく症状を抑えるかが大切だと考えています。さらに、糖尿病やメタボリック症候群、うつ病などとの関連も言われ、皮疹だけでなくほかの部分に関しても指導していきたいと考えています。

皮膚の中でコロコロとしたしこりとして触れ、場合によっては周りからギューと押すとくさい匂いの垢のようなものが出てきます。これは皮膚の中に袋状のできものができて、その中に垢がたまった粉瘤です。炎症を起こすと大きく腫れて膿がたまり痛みがでます。その場合局所麻酔をして、中に溜まった膿と垢を全部出すと痛みは取れます。しかし袋が残れば再発することがあり、根本的には炎症が治まってから袋ごと全部手術をして取り除くことになります。手術も併せて治療をしますので、気になるものがあればご相談ください。

やけどは熱の刺激による皮膚の障害です。障害の程度によって治療が変わってきます。
やけどをしてしまった場合はまず冷やしてください。しっかり冷やさないと後から傷が深く進行することがありますので、受傷日はできるだけアイスノンなどを使って患部を冷やすことが重要です。そしてできるだけ早めに皮膚科を受診してやけどによる傷の深さを確認することが重要です。浅いやけどなら、薬を塗るだけで改善することがありますが、深いやけどの場合、治るのに何週間も時間がかかったり、場合によっては手術が必要なこともあります。子供の場合は皮膚も弱いため大人が思った以上に深いやけどになることがありますので、受傷したら早めの受診をお勧めします。

大人に多いイボです。紫外線や摩擦といった刺激が誘因になります。治療はウイルス性イボと同じ液体窒素によるものが一般的ですが、形によっては直接ハサミで切ったり、大きい場合は手術やレーザーで除去することもあります。

ウオノメは、足底の外側に近い部分や中央の加重部位に強い痛みを伴う角質増殖です。円錐形に角質が肥厚して皮膚の奥に刺さっている形となり、その部分に体重がのると激痛が走ります。
タコは、加重部の角質が反応して表面に増殖するものです。通常は痛みを感じません。
治療はともに、病院で肥厚した角質をカミソリで削ります。自宅ではスピール膏を数日貼ってその後剥がすと固くなった角質がはがれますが、ずれやすいのでテープなどでしっかり固定することが必要です。
生活指導としては、足型にあった靴を履いたり、分圧のためにインソールを入れてもらうことがあります。女性の場合、ハイヒールなどのかかとの高い靴は症状を悪化させますので要注意です。またタコ、ウオノメだと思っていたらウイルス性のいぼの可能性もありますので、気になったら一度受診してください。

巻き爪や陥入爪は、特に足の親指の爪が皮膚に食い込んで痛くなる状態です。原因としては爪の切り過ぎが最も多いですが、爪の水虫や他の原因もあります。親指は歩く時に特に重心がかかるために指先に強い力がかかり、爪を短く切りすぎると爪の角が皮膚に食い込んで痛みや腫れの原因となります。更に爪を切ることで症状は悪化するばかりです。自分で処理はせずに爪の切り方の指導や炎症を取る治療、場合によっては巻き込んでしまった爪に対して矯正治療(自費診療)をします。矯正治療も何種類かありますので、爪の形に合わせて提案させていただきます。

髪の毛は、通常ある一定の周期で抜けたり生えたりを繰り返しますが、突然一部分の毛が同時にぬけることがあります。原因は不明ですが、間違って自分の毛の細胞を免疫細胞が攻撃していると考えられています。自然に治ることもありますが、何箇所にも増えてしまうと、この免疫異常を押さえる治療が必要となります。治療としては、飲み薬や塗り薬、紫外線治療やSADBEによる免疫治療を行います。急激に頭部全体や全身の毛が抜けだすと、点滴治療で抑えるために、総合病院へ紹介します。
脱毛が進んで、全頭の半分以上の面積で半年以上経過している場合は、免疫抑制剤内服治療で改善してくる可能性があります。
治っても繰り返す場合もあり、診察と治療が長期に渡ることがあります。

女性にも男性型脱毛症と同じような脱毛が増えています。女性の社会進出によるストレスやホルモンバランスの変調など複合的な要因と考えられています。その他に、貧血や甲状腺などの異常が原因でないか、採血などで調べます。男性型と同じ女性型脱毛症であれば、女性用の日本製サプリメントが発売され、当院でご紹介しています。外用薬としては、ミノキシジルの有効性が言われています。

皮膚の炎症や痒みなどを抑える治療として紫外線治療があります。最近では、中波長紫外線と言われるナローバンドUVBを使うことが多くなっています。当院では、ナローバンドUVBで広い範囲と狭い範囲に当てる2種類の機械と、狭い範囲に当てるエキシマライトの3機種の紫外線治療器を揃えています。アトピーや乾癬以外にも、掌蹠膿疱症、尋常性白斑、扁平苔癬、円形脱毛症などにも有効とされています。
副作用で一番多いのは、皮膚のほてりや発赤ですが、当院で採用したエキシマライトには発赤を起こしやすい紫外線をカットするフィルターがついており、他の製品よりもその副作用が出にくいと考えられます。

-医院案内-

Google Map 交通アクセス

-診療メニュー-